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2017年8月4日金曜日

新専門医制度雑感、、、とヘビ

関義元@今日はドクターカー当番です。ちょっと内輪の話です。

今、日本では、医学部(6年間)を卒業し国家試験に合格すると医師になれますが、その後、初期臨床研修2年間が義務化されています。ここに書く話は、さらにその後、3~5年間、19領域いずれかの専門領域を決めて専門研修を行い「専門医」になる、その仕組みを作ろう、という国を挙げての取り組みの話です。現在は、そういった「専門医」制度は任意団体である学会任せにされていて、第3者機関はその質を担保していません。・・・というところから始まった話なのですが、いつの間にか、たった1年で、学会任せの制度に戻ってしまいました。((特に)子供に聞かせるのは恥ずかしい話です。簡単な話ですから。)
当科では、これまで、後期研修医の教育は、このブログでもお伝えしていたように、積極的に行ってきました。今後も、総合診療、救急、総合内科、といった分野の専門医教育には、私も関わっていくつもりでおります。

ここまでは前置きです。

本日、2017年8月4日現在、日本専門医機構から、「総合診療専門研修プログラムについて、8月21日を提出締切としますが、提出書類のひな型は一部しか出来ていません」という連絡が、ウェブサイトに掲示、という形で発出されています。

http://www.japan-senmon-i.jp/

元は、本年度(2017年度)に開始されるという話でしたので、2015年冬~2016年春に、何カ月もかけて、多くの医療機関に協力を依頼し、当院基幹型プログラムを作成、日本専門医機構に提出しました。その後、協力して下さる指導医の方々に、レポートを書いてもらったり、指導医講習会に出席してもらったりして、プログラム開始の準備をしていましたが、

2016年7月20日、2017年度の新専門医制度開始延期が決定されました。

・・・このとき、私は、協力医療機関の方々に謝罪をしました。

それは、「不確かな情報」を基に、協力医療機関の方々を振り回してしまったこと、無駄な仕事をさせてしまったことに対しての謝罪でした。書類作成の負担も、実際経験された方ならお分かりになると思いますが、大変なものでした。各病院の方にもご負担をおかけしましたし、私の病院での業務内容も変更を余儀なくされました。

さて、冒頭の話に戻りますが、2週間弱という期間で(本日中または週明けすぐに、提出書類について正式に専門医機構から発表されたら、の話ですが)、プログラムを作成して、専攻医や各協力医療機関の方が納得してもらえるような、よいものができるでしょうか。次世代の専門医を養成する専門研修プログラムというのは、そもそも、ここまで慌てて作ってよいようなものでしょうか?(「待ったなしの状況」というのは、知性のはたらきを最低にします)

http://medg.jp/mt/?p=7749

上記のウェブサイトに坂根先生が書かれた意見には、私自身、ほぼ全面的に賛同しています。(一点だけ、異論というか意見があるとすれば、総合診療領域においては、ある程度ローテーション研修が必要で(内科12カ月はどう考えても不要ですが。外科は当然全く不要です。)、多様性を経験する必要があります。そこは単一施設での研修で済ませられない、総合診療領域の特殊性がある、と思っています。もちろん、上記ウェブサイトでは総合診療にローテーションが必要ないということは書いてません。全領域に循環型プログラムを一律に強要していることについて批判されていると思います。)

来年度、専門研修を開始する予定(現在、医師として2年目の初期研修医の先生方が主に該当します)の先生方が割を食わないように当院のプログラムを整備したい、という気持ちはありますが、慌ててプログラムを整備することが、果たして、教育を受ける専攻医にとって、また、地域住民にとって必要なことなのかどうか、私は、極めて猜疑的です。また、総合内科専門医(日本内科学会認定)を持っていれば総合診療専門研修プログラム責任者になれる、という制度変更があったのですが、実は、総合内科と総合診療はずいぶん異なるものです。内科が出来れば総合診療も指導ができる、と思っている人たちの姿が見えるようで(顔は見えません)、私は、背筋がぞっとしました。

また、1~2カ月くらい前から、日本プライマリ・ケア連合学会を通じて、申請書類などの情報提供は受けていますが、それらの「不確かな情報」を元に、協力医療機関の方々の貴重な時間を割いてもらって、書類作成の労を取って頂くことなど、昨年の経験を考えれば、出来るはずもありません。

ということで、私と当院の担当事務は、まだ、来年度分のプログラム作成には(あんまり)取り掛かっていません。全容が正式に発表されたら、出来る範囲で、取り組んでいこうと思っています。「なんだ、結局出すのか、、、」と思われるかもしれませんが、その辺は、大人の事情で許してください(^^;。

あまりこういった政治的っぽいことは、これまで書いてこなかったのですが、この内容を自分の中に鎮めてしまうと何やらよくないことが起きそうな気がしたので(笑)、ブログにアップすることにしました。

つまんない話でスイマセン。

最後に、最近、書かせてもらった原稿を紹介します。

https://www.yodosha.co.jp/rnote/book/9784758115919/index.html

上記、レジデントノート増刊7月号に、(今、注目されている)「ヘビに咬まれた!」、という項目を書かせてもらいました。以前のエントリーにある(かわいい)写真も載せました♡

是非とも、お買い求めください。

今回は以上です、キャップ!

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